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《ETAJIMA Fan Info》
「海辺のカフェ ヒキシマ」は2017年3月,大柿町大君にオープンした。
白い壁に店名ロゴの青色がよく映える。
テーブル席とカウンター席のある店内。空きがあれば,海と引島が見渡せる4人掛けのテーブル席がおすすめだ。
店舗は江田島警察署大君駐在所付近にあり,旧道沿いのため車や人の通りは少ない。
海辺の景色を眺めながらゆっくりと寛げる。
目の前にうかぶ引島が,店名ヒキシマの由来となっている。「地元でさえ知らない人もいるこの島を,もっと知ってもらいたい」そういう思いが込められている。
ヒキシマの名物メニュー・イモ氷を発案・開発した店長の卓也さん。
モーニングや日替わりランチなど,栄養満点の手づくり料理を提供する料理長「おかん」こと,ひろ子さん。
もとは牡蠣の加工場だった建物を,このようにおしゃれな店舗に生まれ変わらせた,DIYの達人,逸男さん。
各分野の腕自慢揃いともいえる山野さんご家族が,ヒキシマを経営している。
(※取材にうかがった8月上旬。この日は不在だった卓也さんにかわり,逸男さんと,ひろ子さんに,お店のことやイモ氷のお話を聞かせていただいた)
開店時間は朝7時。11時までならモーニングが食べられる。
そして11時からは,日替わりランチが登場。
取材にうかがったこの日は,目玉焼きの下からハンバーグが2個も出てくる充実ぶりを堪能!
モーニングだけでなく,ランチにもコーヒーがついてくる。
トーストモーニングは500円,日替わりランチが750円(各税込)。
いずれも品数とバランスに優れ,料理長「おかん」の思いやりが感じられる。このお値段でいただいていいんですか?と,つい恐縮してしまう。
そして,ヒキシマといえば,名物イモ氷(税込450円)!
江田島産のさつまいも紅はるかのペーストをのせたかき氷は,店長・卓也さんの自信作だ。
このイモ氷,すくってみると,ふわとろ感のある,しっとりした粒であることに気がつく。
台湾式のかき氷ができる,かき氷機を使っているからなのだとか。この細やかな食感の工夫が,イモと練乳のおいしさを,より引き立てている。
氷には,バニラアイスと白玉のトッピングが各150円で付けられる。
バニラアイスと白玉,全部のせで食べてみるのも贅沢な味わい方だ。
ちなみに氷メニューは年中提供。いつでもイモ氷はヒキシマで待っていてくれる。
イモ氷1杯に使われる,山盛りのかき氷。これが,ぎゅっとガラス器に入るサービスぶり!
イモ氷と並ぶメニューの黄金焼(さつまいものおやき)も,お手頃価格でおすすめ。
焼きたての生地は,もち米とさつまいもからできている。
イモ氷と同じく,素材のおいしさを活かした名物メニューだ。
ところで,このイモ氷や,黄金焼は,ヒキシマの店内だけでなく,広島市,呉市,江田島市のイベントでも食べることができる。
実は店長の卓也さんは,艦これ(戦艦を擬人化した育成シミュレーションゲーム「艦隊これくしょん」)イベントの広島スタッフとしても活躍している。広島イベント開催時に,江田島の食材を使ったメニューはできないものかと考えた。
それが,イモ氷誕生のきっかけになった。
さつまいも作りを手掛けている,同じ江田島市内の峰商事合同会社の社長・井上さんと,卓也さんは以前から交流があり,メニュー開発の際に,さつまいもペーストを紹介された。
氷ぜんざい式に,さつまいもペーストとかき氷をまぜてみると,おいしい,いける。
2017年6月からの試行錯誤を経て,7月頃からヒキシマでの販売を始めた。夏場の新メニューとして人気となった。来店客が多いときには店内だけでは収まらず,外に長机を運び,そこで食べてもらったこともあったそうだ。
そして,「江田島グルメまつり」で,イモ氷,黄金焼がデビューした――。
(江田島グルメまつりホームページ:https://etajimagurumemathu.wixsite.com/homepage)
江田島グルメまつりは,第1回が2017年3月に旧能美海上ロッジ,広島市や呉市音戸町への出張版が各1回ずつ,第2回は同年11月に三高山砲台跡駐車場で行われた。卓也さんは,グルメまつりの実行委員長も務めている。江田島グルメまつりは,艦これイベントの際に江田島市内にあるおいしいものを集め,来場者に楽しんでもらう企画だ。
イモ氷に加えて,秋冬新作でお披露目となった黄金焼,オリーブファクトリーからの牡蠣クラムチャウダー,ポークアンドチキンの地鶏から揚げなど,ヒキシマをはじめ,江田島グルメが勢ぞろいした。
好評を博した様子は,江田島グルメまつり実行委員会ツイッターアカウント(https://twitter.com/etajimagurume)からもうかがえる。
そして,ヒキシマ誕生にあたっては,店長の卓也さんが「江田島をもっと盛りあげたい」という気持ちから生まれたと聞く。その経緯をたどれば,江田島グルメまつりの存在とも重なる部分がある。
ホームページ内の江田島グルメまつりの紹介には,こう記されている。
『“島の味を皆様に!”
広島県江田島市には昔ながらの味から最近出たばかりの味までいろいろな味、つまりグルメがあります。
私たちは少しでも多くの方に江田島のグルメを知ってもらいたい、そしてまた江田島に来るきっかけにしたい。
そういう気持ちでこのイベントを立ち上げました。
(中略)
これからも江田島の味を発信、そして私たち自身も再発見していきたいと思っています。』
まるとくフェア,切串おかげんさんまつり,サマーフェスタ江田島,フェスティバル江田島,マママルシェなど,飲食系の店舗が参加する江田島市でのイベントは他にも存在する。
その中で,歴史としてはまだ始まったばかりではあるが「江田島をもっと盛りあげたい,江田島の味を再発見していきたい」熱い志が伝わる,そんな新しい風を,江田島グルメまつりが,そして卓也さんが手掛けたイモ氷とヒキシマが,届けてくれるのではないだろうか。これからの動向にも期待したい。
【店舗情報】
海辺のカフェ ヒキシマ
開店時間:午前7時~午後4時まで(モーニングは11時まで。ランチ11時から)
定休日:毎週火曜日,第2水曜日,第3日曜日
住所:〒737-2212 江田島市大柿町大君3211-6
SNSアカウント:ツイッター(https://twitter.com/cafehikishima)
フェイスブック(https://www.facebook.com/cafehikishima/)
電話番号:(0823)57-4560
駐車場:普通車で5台程度駐車可
県道44号線のヒキシマへの分かれ道は,案内看板が目印(江田島方面,呉方面からの両側に有り)。
この看板の奥にヒキシマがあります。