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《ETAJIMA Fan Info》
県道44号江田島大柿線,江田島バス停留所「山田」からすぐの場所――。
午前5時半。店の近くにヤマザキパンのトラックが停まり,荷下ろしが始まります。
昭和50年からヤマザキパンを販売する小松商店。店主の君枝さん,姉の千鶴子さんで営んでいます。
通勤通学などで車やバスに乗り,車窓からこの店舗を見かけた方も多いことでしょう。
コンビニ以外でこの時間から開いている店自体,江田島市内ではかなり珍しいです。
共同作業の仕込みは3時から。朝6時の開店に合わせて調理中のところを,取材させていただきました。
店内厨房で,名物の手作りサンドイッチを40余年,作り続けています。
「揃えて切るのもコツがいるんよ」と,千鶴子さん。具材を詰めて素早く形を整え,次々と出来上がっていきます。ベストショットを撮るのが追いつかない手際の良さにびっくり。熟練の技が光ります。
包装もすべて手作業!ボリュームたっぷりのサンドイッチが,きれいに収まっていきます。
定番のハムサンドやエッグツナから,北海道男爵コロッケサンド,本格合挽メンチカツサンドたまごまで,バラエティ豊かなサンドイッチが毎日,早朝から10数種類も並びます!
ショーケースいっぱいに,こんなに種類があったとは……!と,圧巻の一言に尽きます。
(※ショーケースは2022年11月撮影時の様子で,2023年2月再訪時には新型ショーケースに更新されていました)
開店前に全部作って終わりではなく,補充でまた追加分を作ることもあるとのこと。
全品制覇したい!と買いまくっても,後から来た人が困ることもなさそうですね。
カツやフライのサンドには,たっぷりのレタス。シャキシャキ食感と栄養のバランスが嬉しいです。
ひときわ存在感を放つ,ボリューム揃いの最下段。
昨今の材料費高騰のなかで,このサービスぶり。本当に頭が下がります。
まさにサンドイッチの小宇宙,たまごハムサンド(税込290円)。
やわらかい食パンに,これだけ詰めて,断面がきれいに揃っているところは,ただただ感嘆,匠の技です。
メガ盛り,インスタ映えという言葉が流行って久しいですが,小松商店のサンドイッチは,いつだって映えて,食べごたえ満点です!
ぜひ作りたてを食べていただきたい,ハムと目玉焼サンド(税込260円)。色合いと半熟加減の調和が絶品です。
出来立て,手作り,安心安全で体に良い「食」への信頼があります。
あふれるジューシーさ,収まりきらないサービスぶりは,実食で味わってください!
メガ盛りサンドから,定番ハムサンドやポテサラサンドまで,ここに来ればきっと好みの味に出会える,充実の品揃えです。
店内では野菜なども販売。江田島町は,県内最大のきゅうり産地です。
地元のとれたて素材で作るサンドイッチ。確かに,おいしいわけです。
サンドイッチが作られている間に,トラックで到着した食品を,次々に検品する君枝さん。値札も一つずつ,貼っていきます。
入荷品の陳列など,朝の作業が続くなか,その間にもひとり,またひとりと,なじみのお客さんが訪れます。
お互いを気遣う短い会話が済むと,また次のお客さんが声をかけて――。
昭和の頃から変わらない,人と人との温もりが,令和のいまも息づいていました。
長く地元に愛される,小松商店の一日が,こうして賑やかに始まっていきます。
(取材:2022年11月,記事作成:2022年12月)
この続きは後編でご覧ください!→「江田島町中央 小松商店(後編)~小松商店今昔~」
昭和10年代開業、小松商店の歴史を辿ります。
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【店舗情報】
小松商店(ヤマザキYショップ)
住所:〒737-2122 江田島市江田島町中央5丁目1−2
営業時間:午前6時~午後6時
年中無休